保守主義の哲学‐‐‐国連/IPCC/COP等が進める脱炭素(カーボン・ニュートラル)/脱CO2こそ、地球/生命体(有機体)/文明社会への真の侮蔑(冒涜)行為である。 [政治]

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本ブログの内容は、

ブログ「徒然なるままに、保守主義の政治哲学。」(2022912日付)に、私が掲載した下記添付の記事内容を踏まえた上で、私の見解や提言のみをまとめたものである。

ゆえに、下記の記事をお読みでない方は、こちらを先に読んで頂いた上で、本記事をお読みください。

保守主義の哲学‐‐‐我が国は、英国トラス首相(&保守党)の「脱炭素」に執着しない/無視する、経済/エネルギー政策を参考にすべきである。 : 徒然なるままに、保守主義の政治哲学。 (blog.jp)


 1.上記のブログ記事は、物理学理論、化学理論、科学論文からの引用、および過去の国連や/IPCCやCOPの発言内容(=事実)「のみ」を用いて論じている。理論は、高校物理・化学を修了していればほとんど理解できるレベルの易しいものばかり。ゆえに、これに対して反論がある場合には、そのような「科学的反論(議論)」をしてもらいたい。つまり、「気候科学の素人が・・・」とか「専門外の人間が・・・」のような批判者は、自分が非科学的である(=科学議論で勝てないことを認めている)証拠である
 とんち問答をすれば、「専門的事項は専門家にしかわからない」と言うなら、「誰も専門家にはなれない」。生まれた時から専門家である人間を除いては。
 故に、そのような幼稚な議論に付き合う気はさらさらない。
 2.上記ブログで私が一番主張したかったことは次の2点
 (1)地球は、誕生以来、「人為」とは無関係に、自分自身で自らの気温とCO2濃度の変動を繰り返して来たし、現在もそれを続けているし、未来永劫に続けるだろう、ということ
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 つまり、現在の地球の温暖化/気候変動は、この地球自身の天体運動や太陽活動などの大きなサイクル(非人為的活動:550万年から現在までで、約+2℃~ー10℃までの変動幅)の一部(=すべての大前提・基盤)なのであって、人類の作為である「人為排出CO2」の問題は、この基盤の上に重なったものにすぎないということ。
 即ち、上図のように、「産業革命以降の人為排出CO2」とは全く比較にならないほど巨大な、「人為とは無関係な自然/宇宙の摂理の運動による気候変動」という原因が存在するのに、それを全く無視して、現在の地球温暖化や気候変動やそれに伴う異常気象の原因を、「産業革命以降の人為排出CO2のみに帰するなど、非科学の極み(反科学)であるということ。
 この地球自身の10万年サイクルの影響を無視または、過小評価することは、「人類(現代人)の致命的な傲慢・思い上がり」であり、そのような主張は、「地球/環境にやさしい」のではなく、「地球/環境への甚だしい冒涜/侮蔑/欺瞞行為」にすぎない。

 ところが、「温暖化をテーマにしている科学論文の97%は、人間活動によるCO2増加が温暖化の主な原因であることを前提にしている」(但し、97%の数字自体が根拠のない数字なのであるが。)と平然と言うのであるから驚愕する。だが、上記の2つの図を見よ偶々、現在は、明らかに10万年サイクルの山部(頂上)付近に位置しているのであり、その影響で高温期」にあるのは自明中の自明ではないか。これが最大の原因である。現在(2000年代)と産業革命期頃(西暦1800年以前)の気温の差(比較)など、このサイクル上では、ほとんど「無」に等しいものそれなのに、どうして「人間活動によるCO2増加が温暖化の主な原因であることを前提」などと言い切れるのか?話にならない。全くのデタラメ(地球の歴史が証明している!)。そうではなく、大前提は、「地球自身&太陽活動等の非人為的な作用による気候変動」の方である。上図を見れば、小中学生でもわかること!

 そして、この「地球自身&太陽活動等の非人為的な作用」は、常時、地球環境に作用し続けている(過去も、現在も、未来も永劫に)のだから、
 人類の産業革命以降に、この「人為とは無関係な自然/宇宙の摂理の運動による巨大な気候変動」は、何らかの理由で停止した(現在も停止し続けている)と証明しない限り、どんな規模の異常気象が、どれほど多い頻度で現れようとどんなに地球の気温やCO2濃度が上昇しようと
 「地球温暖化/気候変動」=「人為排出CO2が原因」の傲慢な方程式など決して成り立たない

 (2)二酸化炭素は、波長8~13μmの「大気の窓」領域の赤外線を吸収できない。CO2の遠赤外線吸収波長の14~16μmの地球放射は、全部CO2に吸収されていて、宇宙への透過率はゼロ。言うなれば、「温室効果の飽和状態」であり、大気中のCO2濃度がいくら増えても、温室効果を発揮しない、という重要な問題。
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 このことによって、少なくとも、「CO2の遠赤外線吸収波長の14~16μmの地球放射」に上限(量)があるならば、大気中の「CO2濃度が増えれば増えるほど、上限なく(無限に)、地球が温暖化する(=気温が上昇する)」ことなど、絶対にあり得ない(=非科学)そのような前提の気候モデルがあれば、それも非科学
 CO2濃度の上昇による赤外線吸収の増加、温室効果の増大、温暖化は物理的に不可能。

  なお、(1)と(2)を合わせれば、地球温暖化/気候変動の「人為排出CO2説」など、何の信憑性も持ちえないことがわかるはず

 ※ちなみに、産業革命以降から現在までの期間における気象の状況はどうなのか、についてはマーク・モラノ『地球温暖化の不都合な真実』、日本評論社、第12章を参照していただきたい。いくつか抜粋しておこう。すべて科学者の見解である。

「(米国では)ハリケーンも洪水も、干ばつも竜巻も、『近ごろ増えた証拠はゼロ』」

「(米国下院公聴会)人間が異常気象を起こした証拠はありません」

「温暖化と竜巻の勢力は関係ないし、関係するというコンセンサスもない」

「地球の気温も海水の量も海水準も、竜巻も、人間がクルマを乗り回すずっと前から変わり続けて来た」

「学術論文と気候データは、地球温暖化が洪水を悪化させるという説も真っ向から否定する」

「世界全体で干ばつや洪水が増えた形跡はまったくない。」

 3.そもそも、「脱炭素」とか「くたばれCO2!」などという標語自体が、人類のみならず地球上のあらゆる生命(有機体)とその生命活動の連鎖に対する、暴言/冒涜/人類の思い上がり臭気がありありと漂っている
 これは例えるならば、自然状態の社会(=文明以前の原始状態)の自然人を「模範とすべき人間の理想の姿」とみなし(妄想し)、文明社会こそが人間を堕落させると考えた(ゆえに、文明社会と文明人を徹底的に憎悪した)フランスの生んだ狂人J・J・ルソーが著書『エミール』の中で、「人間の吐く息は、その仲間にたいして致命的である。」と述べた、その異常な精神と通底する不気味さと邪悪さがある。
 少し引用しておこう。
 「弱い体も悪い心も、あまりにも多くの人が一つのところに集まることによって生じるさけがたい結果だ。人間はあらゆる動物のなかで、群れをなして生活するのにいちばんふさわしくない動物だ。羊の群れのようにひしめきあっている人間はすべて、たちまちのうちに滅びてしまうだろう。人間の吐く息は、その仲間にたいして致命的である。これは比喩的な意味においてだけでなく、本来の意味においても真実だ。」(ルソー『エミール(上)』、岩波文庫、66頁、太字:私)
 ※ 但し、CO2の概念は、ルソー以降の19世紀、つまりドルトンやアボガドロ以降の話である。
 つまり、「脱炭素」とか「くたばれCO2!」という標語自体には、「自然環境(地球環境)への真の配慮/愛着」ではなく、「文明社会の人間への軽蔑と憎悪の裏返しとしての自然(環境)主義」という欺瞞的精神が漂っている
 なお、J・J・ルソーは文明社会と文明人を徹底的に憎悪したが、ルソーが批判してやまない、文明社会の人間の持つ、利己主義や、虚栄心や、自尊心や、悪徳や、犯罪に、最も「隷属」した文明人は、まさにその「ルソー本人」であった。これについては、例えば、ポール・ジョンソンインテレクチュアルズ』共同通信社、を参照されたい。
【補 足】
 例えば、上記を踏まえて次の記事を読んでみよう。
 どの記事を読んでも、「人為排出CO2のみへの執着/執念」が、如何に「愚か」であるか、如何に「政治的他意」(=人為的CO2排出量をダシにした自由企業及び各国政府への恫喝・課税・負担金/協力金徴収と、環境企業・環境団体・関連圧力団体への補助金分配等の利権⇒ほとんど、「CO2恐喝」と言えよう。コロナワクチン接種も同種の構造、こちらは医療・製薬利権。主体・司令塔は国連&WEF等。)があるか、が「即」わかるだろう。
 ⇒世界気象機関が報告「温室効果ガスの濃度 過去最高値に」 (msn.com)
 ⇒プライベートジェット課税や運航禁止 欧州各国が検討 (msn.com)
 ⇒東南アジア諸国、再生エネに年間2100億ドルの投資必要=国際機関 (msn.com)
 ⇒気候変動で雨量50%増加 パキスタン洪水巡り分析 (msn.com)
 提言1:人類は、異常気象の発生を減らすことなど決してできない。脱炭素(カーボン・ニュートラル)などで「異常気象」自体を減らそうとするのではなく、異常気象に対する「万全の対策」を考え、そちらに投資することの方が1万倍重要かつ合理的である。
 提言2:現在のEU(仏・独)の政策は、コロナ・ワクチンパスポート等にせよ、地球温暖化/気候変動政策にせよ、その他の経済政策にせよ、統制主義的、社会主義的、恣意的/専制民主政的、非合理的なもの(=反自由主義/反自由市場)の粗悪なものばかり。ヨーロッパ大陸の伝統的な理性主義や設計主義的合理主義が、実際には、如何に「非合理/反理性」の似非哲学であるかが、透けて見えよう。日本国が真似するものは何一つない。また、英国のEU離脱は、必然の流れであったということ。
 提言3:
安保理常任理事国に「侵略国家ロシア」や中国共産党(CCP)を含み機能せず、社会経済環境政策においては、「グローバリズム(=各国の主権無視、各国への国連の意志/恣意の強制)」&「統制主義的世界政府」を目指す現在の国連は、有害性が有益性をはるかに上回っており、不要/廃止、あるいは、抜本的改革(解体的再構築)が必要である。

 提言4:異常気象、自然災害の映像等で、地球温暖化と気候変動の危機を煽られたら、こう考えましょう。
 その根本的原因は何か?産業革命以降の人為的排出CO2か?
 全く、違います or あり得ません
 現在が、地球の天体運動や太陽の黒点活動などによる、非人為の10万年サイクルの気候変動の極大期に該当し、地球自身が自らの気温とCO2濃度を上昇させている時期だからです。ただ、それだけのこと(=地球自身の活動による現象です)。ゆえに、脱炭素/脱CO2で異常気象をへらすことなどできず、万全の防災対策の方にこそ、投資すべきなのだ、と

 提言5地球環境(地球の気温やCO2濃度)を決定している最大の要因は、「非人為の10万年サイクル」の存在からも容易にわかるように、「自然と宇宙の摂理」である。これを軽視あるいは無視して、その原因を、「産業革命以降の人為排出CO2」であると明確な根拠のない「虚構」に置いて、グリーンニューディールやグリーン成長や脱成長のような「新奇な経済計画主義」によって自由経済を制限しつつ、自由企業を統制しつつ、地球環境と人間経済を両立させ得るなどという壮大なパラダイム転換を「嘯いて」みても、そのような「虚構」と「机上の計画論」によって、厳然として存在する「自然と宇宙の摂理」の作用が消えてなくなるわけではない。このため、このような「人為的な経済計画主義」は達成不可能となり、必ず破綻するだろう。だが、「自然と宇宙の摂理」という自然現象を正しく把握すれば、地球環境対策(防災・減災対策:CO2排出を削減しても異常気象自体を減らすなど不可能!)と自由経済の持続的成長の両立など、各国政府の適切な指導の下で、市場原理に委ねつつ、自由企業の技術力を最大限に駆使すれば、容易に達成できるだろう。必要もない仮定のもとに、市場経済、市場原理、自由な企業努力や選択肢を制限・統制し歪めることこそ、人類にとって最大の不利益である。

 注) 念のため、誤解されないように、述べておきますが、私は、「ウクライナに対するロシアの侵略戦争」という蛮行のおかげで、エネルギー高/物価高(インフレ)を被って(or今後被ることになって)苦しんでいる(今後、苦しむかもしれない)、我が国をはじめとする米・英・欧その他の世界の国々&諸国民に、「助け舟」を出す(「選択肢」を増やす)ために、この記事を書いているのであって、中には厳しい表現もあるかもしれないが、この意図(真意)は誤解しないでいただきたいと思う。
 以 上。 

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2022年9月9日:英国エリザベス女王陛下が崩御なされました。深く、哀悼の意を表します。 [政治]

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《2022年9月9日》

 英国エリザベス女王陛下が崩御なされました。
 心より、心より、深く、哀悼の意を表します。
 英国史上かつ世界史上、稀有の中の稀有の、聡明、人徳、威厳のある、偉大な女王陛下であられたと私は思います。
 また、自由の法の体現者として、立憲君主の体現者として、女王陛下が為された、英国民及び全人類への御貢献は、世界史に、未来永劫、刻み込まれることでしょう。
 英国及び英国民が、今後もなお一層、英王室を支え、国王陛下・王室と共に不動の道を歩み続けることを、心よりお祈り申し上げます。


by エドマンド・バーク信奉者、Kentarou_Ichimura(Japan)
2022年9月9日



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