近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第六回:補足回) [政治]
大東亜戦争肯定論の大罪は、大東亜戦争を推進した日本国にとっての「戦争犯罪人」に対する追撃的批判を妨害する異常行為をなしてきたことにある。
ここにいう「戦争犯罪人」とは、次のように6グループに分類できる。
A 近衛文麿、風見章、富田健治・・・ら、“赤い政治家”たち。
B 武藤章、影佐禎昭、瀬島龍三、種村佐孝・・・ら、”赤い陸軍軍人“たち。
C 企画院、外務省・・・に巣食う”赤い官僚“たち。
D 佐々弘雄、尾崎秀実・・・ら、近衛の周辺に屯した”赤いジャーナリスト“たち。
E 中村哲、平野義太郎・・・ら、論壇を牛耳った”赤い学者“たち。
F 松岡洋右、山本五十六、大島浩・・・ら、日本外交を反米〔=反日〕に誘導した非コミュニストの”反米屋“たち。
戦後、左翼側は、これらの「反日・戦争屋」たちを美化する情報戦を精力的に展開した。が、民族系論客は、これに対しての批判や反駁を全くしなかった。
結果として、間接的に「極左人士」の擁護をなした。情報戦への責任意識を欠く民族系論客は、知的退廃の病にかかっている。
実際にも、民族系論客は、ほぼ靖国神社と天皇制だけでしか左翼とは対決しないし、その対決の強度は弱々しく、すぐ仲直りをする夫婦喧嘩のレベルである。
どうやら民族系論客とは、大東亜戦争の実際の推進者であるマルクス・レーニン主義勢力と安逸な連携をしている。
そればかりか、大東亜戦争に「軍国主義」とか「侵略」とかの(表層の)レッテルを貼って、それ以上の(基層の、内実の)分析を回避する共産党の、あの怪しさぷんぷんの作為と酷似している。
共産党も民族系も、歴史が完全に明らかになるのは、理由は相違するようだが、困るのである。
民族系論客は、大東亜戦争の問題を「東京裁判の非」にすり替えてうやむやにする。
大東亜戦争に関して、隠蔽したいことが相当あるからだろう。
一方、大東亜戦争中は、ほとんどが「右翼」を偽装して大東亜戦争を推進した共産主義者たちは、戦後は、自分たちの大東亜戦争推進の過去とその成果を隠す目的もあって、革命運動の方法として、「大東亜戦争=アジア侵略」を声を大にして繰返し叫び続ける。
大東亜戦争の八年間に対し、罵詈雑言を投げつける。だが、これら共産主義者たちの、戦中と戦後における立場も目的も、実はまったく変わってはいない。
「右翼」偽装を解いて、戦後「極左」を丸出しにしたからといって、彼らは「変節」したのでもない。「転向」したのでもない。
彼らは表8-1にあるごとく、一貫して、アジア共産化に利する言論しかしていない。
表8-1 共産主義者たちの、戦中の思想(→継続→)戦後の思想
〔戦中〕 〔戦後〕
大東亜戦争の擁護(→継続→)共産革命の礼讃と支援
アジア共産化への誘導(→継続→)中共の擁護、北朝鮮の擁護、共産ベトナムの擁護
アジアからの米英の放逐(→継続→)日米同盟反対、米軍基地撤退
(以上、中川八洋『亡国の「東アジア共同体」』、北星堂、259~261頁)
(今回:補足回)→近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第6回:補足回)
【上記内容に関連する小論】
→近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第5回:最終回)
→近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第4回)
→近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第3回)
→近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第2回)
→ 近衛文麿【共産主義政権】が主導した大東亜戦争の真実(第1回)
【バーク保守主義に関するその他の小論】
【バーク保守主義に関するホームページ】
【中川八洋 筑波大学名誉教授 ブログ掲示板記事】(平成26年2月9日リンク追加)
――「東京裁判史観」より百万倍有害な「西尾史観」
――“冤罪捏造”の<西尾史観>と分裂症の妄想・幻覚
(平成26年2月27日AM10:30追加、Ⅲ、Ⅳ)
――“天皇制廃止の畸形バイブル”西尾著『皇太子様への御忠言』
――ルソーノ分裂病思考に酷似する、西尾を蝕む分裂症幻覚
【中川八洋先生の有料メルマガ】(平成26年2月9日リンク追加)